20130930

●19 - 大絵馬 『 千歳宮秋季例祭神輿渡御図 』



朝晩冷え込む時期に入った長野。


9月14日。
朝から秋晴れのこの日、
南千歳町では、千歳の宮秋季例祭に合わせ、
大絵馬の除幕・入魂式典が執り行われました。
凛とした姿の神輿三基に見守られる中、
神事が進められました。

昨年の秋季例祭の写真撮影から始まり、
約一年に渡る制作を経て、
大絵馬『 千歳宮秋季例祭神輿渡御図 』は無事、
「千歳の宮」へ奉納されました。

長期制作に渡り、実行委員会の皆様はじめ、
南千歳町の皆様、ならびに公民館の皆様、
その他多くの地域の方々からのご協力なくして、
大絵馬の完成は実現できなかったことでしょう。

これまでの歴史・文化を振り返り、
現在、そして未来とを結ぶ役割を果たすこの大絵馬の存在は、
南千歳町にとってかけがえのないものになるであろうと感じています。

また、ほぼ毎日大絵馬に向き合い、筆を走らせた時間(とき)は、
私にとって、とても貴重で大切なものだったと感じています。



大絵馬が私たちに与えてくれるもの、
それは、無限の可能性を秘めているのかもしれません。




そんな、ひとびとの想いや「願い」の込められた大絵馬を、
あなたにも是非見て頂きたい。








記:OZ/尾頭/山口佳祐

20130922

●メディア情報のお知らせ (9/19 長野市民新聞)



9月19日発行の 『長野市民新聞』 に、
千歳の宮ねがい大絵馬の奉納式の様子が大きく掲載されました。
 
式典での南千歳町区長からの
「見る人の心躍らせる立派な絵馬が完成した」
との言葉も掲載されています。

この記事で大絵馬のことを知り、大絵馬を一目見ようと
南千歳町公民館へ訪れてくださる方がたくさんいるようです。
 
 
記:西澤純子

20130902

●18 - 額装された大絵馬



小雨が降り始めた長野市の静かな一角にある工房。

そこから大きな額が運ばれた。
14日の奉納に向け、大絵馬のために作られた額。

木を削り、何度も色を重ね、こだわりの形や色へと導く、丁寧な職人の手仕事。

想いのこもった額が千歳の宮の鳥居をくぐり、
南千歳町公民館へと運ばれた。


町の方々が見守るなか、無事、大絵馬が額装されました。


今週末には、寄付いただいた方々のお名前を大絵馬裏面へ明記する予定。
そして、14日に奉納日を迎えます。



記:西澤純子




20130819

●17 - 額装の準備



記録的な暑さが続く今年の夏、長野市も例年より気温の高い日々が続きます。

南千歳町の公民館では、来月の大絵馬奉納に向け、
額装の準備が進められました。

大きな大絵馬をしっかりと包み込む額の色や厚み等を
近くから、遠くから眺めながら話し合い、
これで額の制作が始まります。

今後は、まもなく締め切られる寄付にご協力いただいた方々のお名前が
大絵馬の後ろへ描き込まれ、額装されて、9月14日の奉納日を迎えます。



いよいよあと3週間


まもなく、魂が宿ります




記:西澤純子




20130807

●16 - 筆納めを終えて




一週間前の7月31日。
 
筆納めを終え、「千歳の宮」ねがい大絵馬が完成致しました。
昨年9月に行った秋季例祭の撮影を含め、
約一年に渡る大絵馬の制作でした。
 
南千歳町町制100周年という大きな節目において、
私は絵師としてこの大絵馬を描けたことを、
とても誇りに思っております。
 
 
日々様々なことを感じ、学び、描き続けた数か月。
 
筆を走らせている間、多くの方々との交流・会話を通し、
「南千歳町」の町らしさや人間模様、
100年歩んだ歴史、そして、「願い」が、
筆先から大絵馬に注ぎ込まれたのではないかと感じております。
 
 
描き終えたその時から、大絵馬自身の歴史がはじまりました。
 
 
これから多くの方々と触れ合うであろうこの大絵馬に、
私は大きな期待と 「願い」 を抱いております。
 
 
今後、額装や裏側への名入れ等作業を経て、
914日、「千歳の宮」へ奉納致します。
 
 
大絵馬が私たちに与えてくれること。
それは、「地域のちから」そのものなのかもしれません。
 
 
記:OZ/尾頭/山口佳祐
 
 

20130802

●15 - 無事に完成致しました

平成25年7月31日水曜日、午後12時30分頃

「千歳の宮」ねがい大絵馬が、無事完成致しました。


多くの方々に支えていただき、想いの詰まった大絵馬。
絵師の尾頭氏が時間をかけて
一筆一筆、丁寧に描き込み、線を、色を重ねていきました。
その仕上がりは、本当に見事。

この大絵馬は、実際に昨年の秋祭りに参加した皆さんが、
その表情や半被までも細かく描かれていて、
躍動感があり、今にも動き出しそうな程。
ぜひいろいろな方に見ていただければと思います。


完成した大絵馬は、今年の秋祭り(9月14日11時~千歳の宮)の神事にて
正式に皆様へお披露目する予定です。

今後は、額職人に特注で額を作っていただき、額に入ります。

また、8月末には、1万円以上の寄付にご協力いただいた方のお名前を
大絵馬の裏へ明記する予定です。
こちらの寄付は8月25日まで受け付けておりますので、
ご協力いただける方は、こちらを覧ください。

大絵馬の公開は、
南千歳町調整100周年記念事業の神事が行われるまで、
今しばらくお待ちくださいませ。


記:西澤純子


20130730

●14 - 明日、筆納め致します


7月30日火曜日。
セミの鳴き声が聞こえ、暑い一日でした。

ふと、外を眺めると、一人の男性がこちらをじっと見つめていました。
思わず、「よかったら中でご覧ください」と声をかけ、
中でゆっくり話しながら、完成間近の大絵馬を観ていただきました。

男性は、ガラス越しに見えた大絵馬が何なのか、
気になって足を止めたとのこと。

北信五岳を背景に、人々が御輿を担いで町を練り歩く様子が
生き生きと描かれていて、素晴らしい。
良いものを観させていただいた。

とおっしゃっていました。

また、
普段はこの辺りをよく通るけど、このお宮(千歳の宮)を
お参りしたことはなかったなぁ。
と、手を合わせてお参りしていかれました。

この大絵馬制作を通して、絵馬を制作するだけでなく、
町の方々と会話する中で、
地域とのつながりの重要性を改めて感じました。


本日、背景に描かれていた植物の輪郭線が引かれ、
大絵馬の間仕切りにもなっている“すやり霞”の輪郭も描かれました。


長い道のりを経て、明日、
「千歳の宮」ねがい大絵馬 が完成します。


記:西澤純子